ここ御前酒でも、蔵元主催の恒例「蔵開き」が今年も盛大に繰り広げられた。
招待されたのは、特別限定頒布の純米吟醸しぼりたて(その名も「蔵開き」)を事前予約したお客さんたち。とはいえ、御前酒ファンにとっては新酒を思う存分楽しめる年に一度のイベントとあって、定員360名のところ、実際には500名もの申し込みがあったそうだ。
受付開始の12時に蔵元のある勝山に着くと、会場周辺は 、すでに人、人、人…。
あいにくの雨にもかかわらず、多くの来場者に、蔵の人たちも大忙しの様子だ。
会場外に設けられたテントでは、5点的中法によるきき酒競技会が行われ、腕だめしならぬ、舌だめしの人でごったがえしていた。
かたや、通りをはさんだステージでは、面と衣装をつけた神楽太夫が、備中方言をあやつり漫談を披露。アドリブとも口上ともつかぬ軽妙な掛け合いに、集まったギャラリーも大笑い。
毎年趣向を変えてのそんな出し物もお祝ムードを盛り上げてくれる。
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