岡山県の発酵蔵による共同醸造プロジェクト『HACCOS(ハッコウズ)』始動!
これまでにない共同醸造のスタイルで、日本酒や発酵食品の製造に取り組みます
岡山県真庭市の発酵を生業とする企業団体「まにわ発酵's」に所属する酒蔵2社(「大正の鶴」蔵元・株式会社 落酒造場)、「御前酒」蔵元・株式会社 辻本店)で、共同醸造プロジェクトを立ち上げます。掲げるのは「造り手としての純粋な好奇心の共有」。造るのは日本酒だけではなく、「発酵」という共通テーマを持つ様々なアルコール飲料や食品です。互いの技術交流によって生まれた成果は統一ブランド『HACCOS(ハッコウズ)』として2022年よりプロダクトリリースします。
「まにわ発酵's」は岡山県真庭市の企業7社で結成された異業種クロスオーバー発酵チームです。2012年の設立以来、「発酵」という共通テーマを通じて地域を盛り上げるため、発酵食を楽しむイベントやレストランとのタイアップ、発酵蔵を巡るツーリズムなど様々な企画を実行してきました。
この度、企業間交流によって生み出す統一ブランド『HACCOS(ハッコウズ)』を立ち上げました。初年度は「大正の鶴」「御前酒」それぞれの仕込み水を運んで交換し、蔵人同士の技術交流を図りながら両蔵で日本酒の製造に取り組みます。
同じ一級河川・旭川水系の伏流水を仕込み水とする両蔵ですが、「硬水」の落酒造場、「軟水」の辻本店と、水質の特性が大きく異なります。水の交換によって普段は使用しないタイプの仕込み水で醸される日本酒に、造り手としての純粋な好奇心が湧いています。
また今後は日本酒に限らず、クラフトビールやワインのような他のアルコール飲料、味噌やチーズなどで「まにわ発酵's」メンバーとの共同企画を考えています。互いの培った技術を応用・クロスオーバーさせることによって新たな商品を開発し、特定のジャンルに縛られない発酵の面白さや魅力を発信していきます。これからの「HACCOS」ブランドでの試みにどうぞご期待ください。
■令和3酒造年度製造予定商品(2022年春頃~より全国の「大正の鶴」「御前酒」特約店にて流通)
<まにわ発酵's参加企業>
■醤油、味噌、酢:河野酢味噌製造工場 ※創業当時の杉桶、天然水を使用する手造りの蔵。「まにわ発酵's」の発起人」
■日本酒:(株)落酒造場
■日本酒:(株)辻本店
■ワイン:ひるぜんワイン(有) ※日本ワインに「山ぶどう」という新しい可能性を追求するワイナリー。
■クラフトビール:美作ビアワークス ※鳥取県智頭町「タルマーリー」のビール事業に携わった後、2018年に酒造免許取得し独立開業。
■チーズ:イル・リコッターロ ※蒜山高原にて、伝統的な南イタリア製法で一人の職人が丁寧にチーズを作る。
■チーズ:(有)蒜山ラッテバンビーノ ※Farmhouse(農場産)、自家生産の牧草作りや牛の健康にこだわり、100%ジャージー牛でチーズを製造。
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