*****************************
栽培が非常に難しい高級酒米です
*****************************
酒造りに適した米とは食用米と大きく異なります。酒造好適米は一般の米より粒が大きく、やわらかいのが特徴です。
中心の心白の部分が大きく、雑味成分を多く含むたんぱく質が少ないことが条件とされています。「山田錦」「雄町」「五百万石」「美山錦」は酒造米界の4大酒米で、雄町に関してはその栽培が難しく希少性の高い酒米です。
背丈が160cm以上にもなり、倒れやすく病気になりやすいため、他県ではなかなか普及せず現在でも収穫量の約9割が岡山産です。最近は原材料の米に強いこだわりを持つ蔵元が増え、他県から買い付けに来ますが手に入りにくいのが現状で「幻の米」と言われるようになりました。(岡山県米穀流通対策本部パンフレット引用)
************************************************
辻本店は、岡山県下で最も雄町米を使用している酒蔵です
************************************************
辻本店では、昭和52〜53年ごろまで吟醸酒に使用していましたが、一時期雄町の作付けがなくなった時期があり、
使用を中止していました。栽培が復活して、昭和63年ごろより再び雄町の酒を製造を始めました。
それから後も、地元の高品質な酒米を使いたいという思いから、製品を徐々に雄町米に切り替えていきました。
平成18酒造年度では、全使用米の約30%が雄町米となっており、岡山県下でNO,1の使用量を誇っています。
また、古くから雄町米で酒を造ってきた杜氏集団、備中杜氏の故原田巧杜氏のもと雄町米の特製を活かした酒造りを
行ってきた実績があります。その技を継承し、浸漬方法などの技術も改良を重ね、軟質で原料処理が難しいとされる
雄町米での酒造りを実践しています。
平成7〜8年より雄町米の生産者と顔の見える関係を築いており、毎年田圃を訪れるのはもちろん、雄町米サミット
などのイベントにも参加しています。
御前酒のラインナップの中では、大吟醸 馨、純米吟醸 醇乎醇、純米吟醸 緑山、純米酒 美作、山廃純米 昔造り、
菩提もとにごり、純米吟醸なまさけ、GOZENSHU9(NINE)など、雄町米を使用した製品が数多くあります。
|
|